New Tokyo Lifestyle
新トーキョーライフスタイルVol.2 渋谷区・大山町 Case study
新トーキョーライフスタイル
文・製品セレクト 土橋陽子 / イラスト・越智あやこ / 企画：（株）PRエージェンシー
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IT企業勤務の３０代独身男性。都内のいろいろな場所に住んできたが、３０代に入り少しゆったりとした時間の流れるエリアを探していた。代々木上原駅からの美しい銀杏並木道が日常の風景になる立地と、マンション共有部にワークスペースがあることが物件の決め手となった。近くには新進気鋭の建築事務所が経営する食堂や、気軽に立ち寄れるカフェも数多くある。仕事柄パソコンの画面を見ている時間が長く、散歩は気分転換にもアイデアを出すにもちょうどいい。共有部でのリモートワークは、異なる業種の仕事をしている人との出会いも自然と増える。高感度の人たちの住むエリアに身を置くことは、都会暮らしの利便性以上に感性を磨いてくれるという見えない効果があると考えている。一人暮らしにはちょうどいい広さの１LDK +WTC+SICは、間仕切りを開け放して視線が抜けるよう収納家具で緩やかに仕切り、広々と暮らせるようにした。
気ままな一人暮らしだからこそ、こだわりを持って過ごしたい。無垢の木やサスティナブルな素材づかいなど、機能的でかつ素材感のあるものを一つずつ納得しながら揃えてきた。デニムやチノパンにシャツを合わせて小物で遊ぶような感覚で、洋服をコーディネートするように家具も仕事道具も揃えている。その結果多少散らかしても調和が取れて、自分らしい暮らしを送れている。簡単な料理でも吟味して買った器に盛ればそれなりに見え、シンプルな白の丸テーブルに映える。藍に染めたダイニングチェアは軽くて手なりもよくアーム付きでゆったりと過ごせる。システムソファの大きめのオットマンは、スーツケースを広げるのに便利な上、空間を遮らない。ベッドルームとの間に置いた収納は、両面から使え、そこだけは趣味のフィギュアや旅先でもとめた物や漫画も置いていいことに決めている。出張も多く帰宅した時の自分の部屋の匂いにも敏感だ。部屋は極力無臭の状態にしたい。気に入っている針葉樹の香りを眠る前に身にまとってベッドに横たわると心から落ち着く。肌感のある暮らしを楽しんでいる。
アイテム１／ダイニングテーブル
XTテーブル 900φ ／ バイ インテリアズ
屋外使用も可能なコンパクト材を使用した『XTテーブル』。非常にシンプルな見た目でありながら、ディテールが凝っているのがデザインのポイント。白い天板にブラックカラーのエッジが空間にシャープさを演出し、脚はブーメラン形状のパーツがポールの左右に取り付けられており柔らかさを添えている。しっかりと安定性のある一本脚のテーブルは、気軽に動かしてベッドサイドやバルコニーで食事をとったり、作業ができたりするのも便利だ。丸テーブルにしたことで、急に友人が集まっても対応できる。冷たすぎない白さが料理を美味しく見せてくれるのも嬉しく、サッと拭くだけで清潔を保てるのも助かっている。
『XTテーブル 900φ ／ Φ900×H710mm ／ ￥151,800（税込）～ ／ バイ インテリアズ』
アイテム２／アームチェア
SWEEPY AI (スウィーピー アイ) ／ バイ インテリアズ
木のフレームごと天然染料の藍染めを施した「スウィーピー アイ」。木目がうっすらと浮かび上がるネイビー色が、デニム好きにはたまらない。経年変化を楽しみながら育てられる家具があるというのは日常を特別なものに感じさせてくれる。背板は無垢材から削り出した彫刻的な形状をしており背あたりが心地よく、カット面が生む軽快なシルエットも白の『XTテーブル』に合う。天然素材ゆえに一脚一脚異なる木目をしているのも嬉しい。インテリアの中に白シャツにデニムを合わせるような感覚で家具を配置できるのが新鮮な感覚で、アームチェアなのに見た目も重量も軽いというのもお気に入りポイントだ。藍には抗菌作用、防虫、防腐、防臭、など、さまざまな効用があるという。日本らしさを纏った「スウィーピー アイ」はグローバルに販売をしているという、地域性とグローバリズムは自身の仕事と共通する部分でもありともに成長していきたい椅子だ。
『SWEEPY AI (スウィーピー アイ) アームチェア／ W535×D500×H755×SH440×AH625㎜ ／ ￥156,200（税込）～ ／ バイ インテリアズ』
アイテム３／オットマン
ヴィッカルベ SAVINA (サヴィーナ) ／ バイ インテリアズ
くつろげるソファは欲しい。でも今後どのような暮らしを誰とどこで送るかまだわからない。そうかといって破棄する前提で安価なものを間に合わせで購入するのも心が痛む。そんな気持ちを全て解決してくれるサスティナブルな家具がたくさん出回るようになった昨今。その中から選んだのは、スペインの新進気鋭のブランドの新作システムソファ「サヴィーナ」のオットマンだ。ヨーロッパで大量廃棄されるマットレスのウレタンを再利用し、パーツは全て単一素材に分解できる本体。カバーはサステナブルファッションブランド「エコアルフ」のコレクションに合わせたタイムレスなカラー展開の再生ファブリックで、海で回収された2億5000万本以上のペットボトルから作られている。アパレルブランドのセンスは、ちょっとインテリア業界にないものがあり、施されたステッチもアウターのような気軽さが感じられて今の気分にも合う。リモワのスーツケースを広げられる大きさも、出張の準備が捗りとても便利だ。気軽にどこへでも行ける気持ちを後押ししてくれ、帰宅すれば柔らかく迎えてくれる、理想のパートナーのようなソファに出会えた。
『ヴィッカルベ SAVINA (サヴィーナ) オットマン ／ W92×D100×H37cm ／ ￥246,400（税込）～ ／ バイ インテリアズ』
アイテム４／間仕切り収納家具
セレクトファニチャー A＋（エープラス） シェルフ [SH-116] ／ カンディハウス
限られたスペースにおいても好きなものを飾りたい。好きなものを飾るのだから棚の質にも気を使いたい。部屋全体のミニマルな印象を損なうことなく、天然木の質感で空間を緩やかに仕切れる収納棚を探していたところに見つけたのが「セレクトファニチャー A＋」シリーズ[SH-116]の黒塗装のシェルフ。立ち上がれば部屋を見渡せて、横たわると壁のように囲われ感も感じられるちょうどいい高さ。両面から使える利便性に加え、水平ラインを強調したデザインがそこはかとなく日本建築を感じさせるところも気に入っている。実はシステム家具なので、今後生活が変化して家族が増えたときにも用途に合わせて同じシリーズを買い足せるところもいい。一般的なシステム家具はなかなか天然の木を用いることは少ない中、このシリーズは旭川の豊かな森と職人の確かな仕事が作り出す表情豊かな木目や木が持つあたたかみに共感する。収納家具のファーストチョイスにふさわしく我ながら良い買い物をしたと感じている。お気に入りのフィギュアも、手元に置きたい漫画も大事なインテリアの一つとして、きちんと収納しながら飾れるのが嬉しい。
『セレクトファニチャー A＋（エープラス）シェルフ [SH-116] ／ 巾1400×奥行360×高さ885mm ／ ￥350,460（税込）～／ カンディハウス』
アイテム５／空気洗浄機
LEAF 130 ／ cado（カドー）
インテリアショップで見かける機会が増えたデザイン家電ブランド「カドー」の最新空気洗浄機「LEAF 130」は、コンパクトでスタイリッシュ。クラブ帰りのタバコの臭いが気になるアウターをかけたハンガーラック近くに置いたり、ベッド近くの棚に置いたりと気軽に持ち運べるのも気に入っている。針葉樹の香りのハンドクリームやファブリックミストで心地よい香りに包まれて眠るのが好きなT氏にとって、空間はできるだけ無臭であってほしい。間仕切りを開け放して広い空間で過ごしたいと願う一方で、様々な匂いも正直、気になっていたのでインテリアに馴染むような空気洗浄機を探していた。渋谷のブティックホテルで催されたイベントに友人に誘われ、展示されていたのを一目見て気に入り即購入。空気清浄をしながら低濃度のオゾンを放出することにより、除菌と消臭の両立をかなえてくれる頼もしい相棒のような家電だ。
『LEAF 130 ／ 直径 約240×高さ 約315㎜、重量（フィルター含む）約4.5㎏ ／￥49,830（税込）／ cado（カドー）』
文・製品セレクト 土橋陽子 / イラスト・越智あやこ / 企画：（株）PRエージェンシー
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