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街との出会い・発見

Vol.8 「勝どき」の暮らし

街との出会い・発見~「勝どき」の暮らし

前編:利便性の高さ抜群!夫婦ともにフルリモートワークで子育て中の国際カップルが選んだ街「勝どき」

外資系の転職サイトを運営する会社に勤務しているKさん(36歳 女性)は、2歳になる男の子の母親。チャイニーズアメリカンでIT系コンサルタントの夫とは仕事がきっかけで出会い、お互い趣味が音楽鑑賞だったことから仲良くなった。

六本木や表参道でライブを楽しんだり、築地や浅草などで美味しいものを食べたり、東京の様々な魅力を満喫してきた独身時代。馴染みのある街にアクセスのいいエリアで子育てをしようと住まい探しを始めたものの、妊娠したと同時にコロナ禍が始まった。自粛期間が続き、家の周辺環境と職場と保育園事情のことを考え、一度立ち止まって考え選んだのが「勝どき」だ。

最寄り駅は都営大江戸線「勝どき駅」。駅までの道は広く専用の自転車レーンが整備されている。築地や銀座をはじめ、子連れで楽しめる豊洲や有明の大規模商業施設にも気軽に出掛けられるのは、バスによる交通網も充実しているから。本数や停留所も多く、湾岸エリアと都心をつなぐ新交通システム東京BRT(バス高速輸送システム)を使えば虎ノ門までも便利に行ける。

もともと在宅ワークに寛容な職場ではあったものの、夫婦ともにフルリモートにふりきった働き方になることも想定して「20分程度で快適に用事を済ませることが可能」だとイメージが湧いたことが決め手となった。保育園と自宅の距離、徒歩圏内の自然環境、充実した医療環境、毎日の買い物をするスーパーや週末のマルシェなど、できる限り車を使わずに自転車や公共交通手段で移動することは環境にも優しく、子どもの未来を良くすることにもつながる。そういった価値観を共有できる夫との初めての子育ては、忙しいながらもKさん自身の人生の幅を大きく広げてくれていると感じている。

港区に会社があるKさんは、子どもの送迎を「気分転換」と捉え、保活激戦区で待機児童も多い中央区にこだわらずに会社近くの保育園に通わせることを選択。晴れた日は電動自転車で送り、雨でもBRT一本で行ける。仕事と暮らしをずっと同じ家の中で送っている毎日の中で、保育園の送迎の時間は心のスイッチの切り替えができ、子どもとのふれあいの時間でもある。フルリモートは便利な一方で、通勤がない分気分の切り替えが難しい。そういった意味でも、程よい距離に保育園があることで生活にリズムを作ることができた。

大規模な再開発によってタワーマンションが建ち並ぶこのエリアには、多くの子育て世代が今も移り住んできている。マルシェの開かれるランドマーク的な月島第二公園をはじめ隅田川沿いには数多くの児童公園が点在しており、子どもの公園遊びを通じて同世代のママ友もできた。美しい親水公園や街の至るところにはベンチが点在し、子どもを遊ばせながら習い事や小学校などの情報交換もできる。夕方お迎え後に買い物を済ませ、息子とちょっとしたおやつタイムを運河沿いのベンチでとる時間は1日の中でホッとするひととき。

学習塾のリュックを背負った子に混じり柔道着や剣道着姿で駅の方へ急ぐ小学生の姿や、小型犬のリードをひきながらベビーカーを押すママたちもよく目にする。2歳になる息子には日本に限らず自分にあった環境で幸せに暮らしてほしい。そのためにも日本の文化を身につけたり、夫のようにピアノやバイオリンを嗜んだり、ペットを飼うのも情操教育に良さそうだと考え始めている。

  バブル時代、勝どきは高感度な人達が非日常感を求めてわざわざやってくるエリアでもあった。日本在住の夫の両親から譲り受けたアンティークのダイニングテーブルは、その頃からあるイギリスアンティーク家具を扱う「ペニーワイズ」で昔義母が購入したもの。Kさん夫妻はショップに通うのも週末の楽しみになっている。旧き良き時代に作られたものを大切に受け継ぐことはサスティナブルで豊かなこと、しかも夫が子どもの頃から毎日食事をしていたテーブルを受け継ぐとはなんて光栄なことだろうと、台布巾をかけるたびに思えてくる。

文・土橋陽子 / 写真・森田純典 / イラスト・越智あやこ / 企画:(株)PRエージェンシー

後編:世代をまたいで繁栄するウォーターフロントの街「勝どき」につづく