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街との出会い・発見

Vol.3 「新宿御苑」の暮らし

街との出会い・発見~「新宿御苑」の暮らし

後編:風格ある都会のオアシスとして発展しつづける「新宿御苑」

東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅は、大名屋敷を継承する大規模庭園「新宿御苑」の最寄り駅。丸ノ内沿線なので、東京・銀座などの都心へのアクセスも1本。また世界一規模の1日の平均乗降者数を誇るターミナル駅「新宿」駅まで徒歩圏内でもある。

付き合って半年経つ販売員のMの職場が近いことも、週の半分リモートワークになったK氏にはありがたい。コロナ禍とはいえ百貨店自体が休館にならない限り出勤する彼女の昼休み時間に合わせて出かけ、月に一度はランチを一緒にとるように。自分が充実した生活を送れているのは、彼女の存在も実際のところ欠かせない。

Mの休みの日には、二人で近所のカフェで遅い朝食をとったり、新宿御苑にランチボックスをテイクアウトしたりする。新宿御苑駅の改札を出てすぐに飲食店街があり、チェーン店のカフェも複数ありどこも席数が多いため平日休日問わず生活しやすい。新宿通りに直行する路地を一本横に入ると様々な国の料理店や個性的な飲食店も数多く見られる。特に気に入っているのは本格的なインドカレーのテイクアウトメニュー。様々な国の料理を食べながら、近い未来に一緒にどこの国に行くか話すようになって、二人の距離は近くなった。

一歩中に入れば都会の真ん中にいることを忘れさせてくれる美しい風景を見ながら、芝生で過ごす時間は何よりもリフレッシュになる。フランスの造園家のデザインによるヨーロッパ式の庭園と日本庭園が巧みに組み合わされ、敷地内には皇室庭園だった歴史を今に遺す歴史建造物が点在している。四季の移り変わりとともに撮影スポットが数多くある。新宿御苑内を横切って千駄ヶ谷方面に徒歩で買い物にでかけることも多くなった。新宿とは違うもう少しエッジのたったカフェやインテリアショップに行くのは一人より二人の方が俄然楽しめる。

新宿御苑の北側にある「玉川上水・内藤新宿分水散歩道」は、現在は道路下の暗渠となっているかつての流れに沿って整備された散策路。入園料のかからない整った道なので周辺住民のウォーキングコースにもなっている。

家庭料理が恋しくなれば、スーパーも駅から徒歩6分に大型の食品館があり、飲食店向けの食品問屋も小型の店舗ながらなかなかの品揃えなので、食料の買い出しにも困らない。

複数の大通りによって、異なる顔を持つ街「新宿御苑」。四谷方面から新宿方面をつなぐ新宿通りは、事務所が入居するオフィスビルやチェーン系の飲食店が立ち並ぶ。新宿駅へ向かう途中には映画館や百貨店や大型電化製品の店も立ち並び、都会の利便性を享受できる。

四谷方面に歩くと駅の東側を走る外苑西通りにはマンションや雑居ビルが立ち並び、越えると静かな住宅街が広がる。商業ビル街と住宅地の境界線にもなっている。  

花園小学校の校庭と一体になった花園公園では、子どもたちとその母親たち、アルバイト風の青年、携帯で話す外回りの営業マンなど様々な年齢の人が同じ場所で平日の昼下がりの時間を過ごしている。その公園に面するように高級ガトーショコラの有名店があり、外交官ナンバーの車や高級車がよく数台止まっている。この街の魅力が凝縮されたような風景を見ながら、K氏も未来の家庭像を描くこともある。

水辺と緑のある広々とした公園と、都会の利便性がぎゅっと凝縮された新宿御苑の街は、博多市出身のK氏にとって非常に便利であると同時に故郷に共通する魅力も併せ持っている。  

歴史を感じさせる風景が生活圏内に点在する魅力的な街・新宿御苑。自然にも恵まれ、カジュアルからハイブランドまで楽しめる百貨店や、映画、写真、喫茶店など昔ながらの文化を大切にする様々な世代や職種の人が共存している。風格ある街並みをより美しく整えながら現在の雑居ビル群をマンションに建て替える計画も複数あり、今後ますます独身者にもファミリー層にも便利で緑あふれる美しい街へと発展していくにちがいない。

文・土橋陽子 / 写真・森田純典 / イラスト・越智あやこ / 企画:(株)PRエージェンシー

前編:写真と旅が好きなアパレル業界勤務の
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