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街との出会い・発見

Vol.5 「水天宮」の暮らし

街との出会い・発見~「水天宮」の暮らし

後編:下町と先進の二面性を活かし住宅地としても人気の高まる「水天宮」

水天宮・人形町は、日本屈指の金融街・兜町に隣接し、丸の内・大手町にも近い下町情緒が残るエリア。東京メトロ半蔵門線・日比谷線、都営浅草線が通り、成田・羽田両空港への直行バスも出ているため、何処へでもアクセス可能な利便性の高い街でもある。安産祈願で有名な「水天宮」の周辺には様々な老舗飲食店が並び、隅田川沿いの整備されたウォーキングコースや数多くの公園が点在する自然溢れる一面も魅力的だ。

1990年代後半から「職住近接」を目指した開発が進み、住宅とオフィスが共存する複合ビルが建設されてきた。また近年ではホテル・店舗・賃貸住宅で構成される「HAMACHO HOTEL&APARTMENTS」をはじめとした新しい居住スタイルを提案する集合住宅が次々と竣工。遊休地や空き家を活用し、個性的なテナントを呼び込むなど注目を集め、先進的な住宅地としても近年人気が高まっている。

結婚を機に水天宮で暮らし始め、出産・育児と仕事を両立させてきた現役CAのHさん。彼女は、コロナによる減便で増えた自身の休暇と休校で家にいる反抗期の息子との毎日に心身ともに疲弊し始めていた。お互いが同じ程度に忙しかった頃はうまくいっていた夫婦関係も、ここにきてギクシャクし始めている。

そんな時Hさんを救ってくれたのは、同じような年齢の子どもがいるかつての同僚たち。CAとして忙しい日々を送っている時にはなかなか会うこともできなかった同期との久しぶりのランチで、思いっきり愚痴を言い合えるのはなによりもストレス発散になり、子育ての先輩からは具体的なアドバイスももらえた。

子どもたちが近くの同じサッカー教室に通っていたことや、息子の友人は実は同期の子どもだったことなどを知り、自分の知らない息子の一面や学校生活を垣間見ることができるようになると息子との会話も増えるようになった。水天宮に安産祈願に来る後輩の悩みを聞いているうちに、自分ができる限りのアドバイスをする喜びも知った。

仕事では得られない感情を知る時間だと思えば、減便でできたこの日々を懐かしく思い出す日も来るだろう。

子どもがよく遊ぶ公園近くに複数の居場所ができたことも大きな変化。一人時間を満喫できるカフェ、こだわりのショコラティエやブーランジェリーなど、昼の時間を近場で充実させることができることはとても有難い。塾に行く前の息子が顔を出すことも増えたのは嬉しい想定外の変化だ。

休校の日は、人形町に暮らす義実家の犬の散歩をお手伝いするようになった息子。義母の友人が経営する店先でちょっとしたものをもらったり、小さな頃から知っている地元の人に声をかけられたり、この界隈には複数の居場所がある。その安心感は子どもの心を柔らかくしてくれるようだ。核家族化の進む現代の都会では貴重なものに違いない。

コロナで中止続きではあるものの「浜町マルシェ」など、住人・働く人・観光客が交流できるイベントも街の活性化に一役かっている。

江戸の面影を残しながらも進化を続ける水天宮エリアは、多世代交流のある街で育った個性あふれる次世代を育む街としても観光地としても、水辺に開かれた美しい街として今後も発展していくだろう。

文・土橋陽子 / 写真・森田純典 / イラスト・越智あやこ / 企画:(株)PR エージェンシー

前編:利便性と下町の繋がりが魅力!
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