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街との出会い・発見

Vol.9 「勝どき」の暮らし

街との出会い・発見~「勝どき」の暮らし

後編:世代をまたいで繁栄するウォーターフロントの街「勝どき」

大型の都市再開発で利便性の高い街として人気の「勝どき」は、かつてバブルの頃にも流行の発信拠点となるウォーターフロントとして賑わった街だった。旧い倉庫やビルを改装したインダストリアルな雰囲気の大空間はクラブや飲食店、船便で海外から着く大型の輸入品を扱うウェアハウスショップとして賑わい、車やタクシーに乗ってわざわざ遊びに行くエリアだった歴史がある。ちょうどその頃若者だったのが、Kさん夫妻の親世代だ。若き日の思い出深い街で自分たちの子どもが家庭を持ち次世代を育てる日が来たことを何よりも喜んでくれたのは、夫S氏のご両親だった。運河沿いにかつてのバブル時代の面影はなく、跡地は親水公園やテニスコートや駐車場になっている。それでもこの土地にはそういった華やかな歴史があるのだ。

新しいマンションにS氏の実家で使っていたアンティークのダイニングテーブルを譲り受けたことをきっかけに、自宅のインテリアに興味を持ち始めたKさん夫妻。アンティーク家具のメンテナンスを店内でしている様子を見学したり子ども用の小さな椅子を探しにいったり…アンティーク家具を見ているとその家具が使われていた古の人たちの暮らしを想像して時を忘れることができる。文化と歴史を背負った家具は、サスティナブルの文脈にも合い、そういった良いもので自分たちの生活環境を整えるのは心地いい。大切に選んだ家具を、将来自分の息子に譲る日が来るかもしれない。

車好きの息子は、隣接したBMWサービス工場を見られるからか家具屋に行くことを喜んでいる。息子に付いて工場を眺める夫と義父は、まるで少年のようにはしゃいで見える。三世代で過ごす週末、メンテナンスをして暮らしを整えることもできれば、公園遊びをしたり時には銀座でお食事したりもできる。こんな風に世代をつないで様々な時間の過ごし方を共有させてくれるエリアは、他にあるだろうか?

THE PENNY WISE 勝どき WARE HOUSE

同じ家具や車でもバブル世代にとっては“ステイタス”だったものが、結果として“世代をまたいで引き継げる良いもの”に価値が変化する。そういった時代を超えた視点で物事を捉えられるようになった経験は、今後自分の仕事にも活きてくるのではないかとKさんは考えている。転職する人には、大きな視点で自分の人生や価値観を捉え直す機会として役立ててほしい。そんな風に仕事にやりがいを一層感じるようになったことで、時間の使い方の優先順位が以前よりも判断できるようになってきた。

もう少し息子が大きくなり余裕ができたら、夫がピアノを弾く時間やテニスコートを借りて夫婦で楽しむ時間も確保したい。仕事や育児だけでない趣味の時間を確保できる環境が身近にあることが、忙しい日常の中でも少し未来の楽しみとしてとっておく心の余裕ができる。

街が時代とともに変化するように、自分たちもしなやかに変化しながら次世代と未来を築いていく過程にある。そういった大らかな気持ちを取り戻させてくれる懐の深さが「勝どき」にはある。

文・土橋陽子 / 写真・森田純典 / 企画:(株)PRエージェンシー

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