実家を出て賃貸のアパートで一人暮らし、その後、結婚してファミリータイプのマンションへ引っ越し。
やがて子どもの誕生や成長をきっかけに、郊外に庭付き一戸建てを購入して“上がり“——。
かつては、こうした「住宅すごろく」が理想の住み替えパターンと言われており、多くの人にとってマイホームを手に入れることが住まい選びの最終ゴールでした。
しかし、近年ではこの「住宅すごろく」の“上がり”が変化しています。
総務省の調査によると、55歳以上の世帯で持ち家から借家へ転居した割合が近年増加しており、マイホームが必ずしもゴールではなくなっているのです。初期費用が少なく、自分のライフスタイルに合わせて気軽に住み替えができる借家への転居が増えつつある背景には、住まいの選択肢が多様化してきていることが一因として挙げられます。
自らのライフスタイルを大事にするマチュア世代にとって、住まいの選択肢が増えることは、これからの人生を楽しむための選択肢が増えることでもあると言えます。
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