• 座談会

PARK AXISはどうやってつくられる?住みやすさと安心の理由

上質な都市時間を提供する賃貸レジデンスシリーズ「PARK AXIS」。その高いデザイン性と安心安全な住まいを実現するために、私たちは開発、設計、施工管理、アフターケア、定期検査といったさまざまな工程に力を注いでいます。

その裏側をお伝えするため、PARK AXISのプランニングや品質管理に携わる4人のメンバーに、上質なマンションづくりへの思いや、こだわりを語り合ってもらいました。

参加メンバーは、立地戦略から商品企画などを担当し、入居者のニーズを満たすマンションづくりを担う賃貸住宅事業部の豊田晋教と馬場翔一郎、設計や施工を担当している品質企画部の朴浩二と田中淳雄の4名です。

大切なのは「お客さまの声」に耳を傾けること

馬場

じつはPARK AXIS では、1年に一度、築浅の物件にお住まいのお客さまにアンケートをとっているんです。住戸内の使い勝手や家具レイアウトの状況、外観の雰囲気、共用部の印象や使い勝手などなど……。アンケートを通じてお客さまのニーズをキャッチし、PARK AXISをより良くしていくヒントにさせていただいています。

豊田

新たなマンションをつくったり、いまあるマンションの住み心地を良くしたりするためには、「お客さまの声」という羅針盤が必要です。自分たちの判断だけで突っ走るのではなく、お客さまの声を取り入れることで、より良いマンションにすることができると信じています。

馬場

最近のアンケートでは、コロナ禍を機に社会が大きく変わったことによって、お客さまのニーズが大きく変化しつつあると感じていますね。

そのひとつが、「もっと部屋数がほしい」というニーズの高まり。実際にコロナ禍を機に在宅ワークをするようになり、日中も家にいる人がかなり増えました。そうすると、集中して仕事に打ち込めるお部屋が必要になります。そういったニーズに応えるようなマンションも、今後増やしていきたいですね。

左から馬場翔一郎(三井不動産レジデンシャル 賃貸住宅事業部 主査)、
朴浩二(三井不動産レジデンシャル 品質企画部 専門役)、
豊田晋教(三井不動産レジデンシャル 賃貸住宅事業部 主管)、
田中淳雄(三井不動産レジデンシャル 品質企画部 クオリティエンジニア)

徹底した品質管理はお客さまの暮らしのため

防音に関しては品質企画部でもかなりこだわっています。特に足音など、上階から伝わる生活音に関しては気にされる方も多いですよね。PARK AXISでは、構造性能だけでなく下階への遮音性能にも配慮してスラブ厚さを決めることで、音や振動を極力抑えることができています。

もちろん100%聞こえなくなるわけではありませんが、このように基準をしっかりと設けることで、どの物件でも昼夜を問わず快適に、静かに暮らせるクオリティの実現を目指しています。

田中

外部に対しても設計の初期段階で騒音レベルを測定することにより、室内で感じる騒音を当社基準に合致させるように窓サッシやガラス、換気口などの性能を決定しています。

※音の感じ方には個人差がございます。

建物の品質と性能を確保するための設計標準を用意

耐震面に関しても、PARK AXISでは土地探しの段階から、耐震上問題がない地盤かどうか入念にチェックしています。また施工段階でも、問題なく工事が進められているか、「品質確認項目」を定めて現場を巡回してチェックしています。

田中

設計段階では、デベロッパーとして品質と性能を確保するために必要な項目をまとめた設計標準に沿って設計を行なっています。技術の進歩や法律、規格の改訂も頻繁にあるため、2年に一度は更新しています。社外秘の資料になるため、残念ながら中身はお見せすることができないのですが。

お客さまの期待に応えるためには、建物自体が上質であることが大切です。街や暮らしとの調和も、建物の安全性があって初めて実現するもの。だからこそ私たちは、設計の初期段階から品質管理に力を入れているんです。設計標準によって品質基準を明確にしているのも、その一環ですね。

施工会社に丸投げするのではなく、スタートから完成まで、トータルで責任を持って取り組むことで、安心安全な建物ができる。私自身も、しょっちゅう作業着を汚してしまうくらい足しげく現場に通っています。

断熱や緑化……環境問題に配慮するPARK AXIS

田中

近年は環境への配慮も注目されつつありますが、PARK AXISでも、断熱性能を高めたり、一部の物件では壁面や屋上緑化に取り組んだり、廃熱を回収し再使用する給湯器「エコジョーズ」を採用するなど、CO2の排出量を抑えるための工夫を取り入れています。

馬場

私たちは社会に貢献する企業であるために、当然のこととして環境に配慮した取り組みを実施しています。たとえば三井不動産グループが掲げている「経年優化」という考え方(年月を経るたびに物件の価値や魅力が増すこと)も、地球環境に配慮した思想といえるでしょう。環境配慮のための取り組みは、今後も積極的に採用していきたいです。

「ペット可」物件も多数。配慮している点は?

馬場

コロナ禍でペット需要が増えているという話がありますが、PARK AXISでは、かねてよりペット飼育OKにしている物件が多いんです。

しかし住民の方にはペットが苦手な方もいらっしゃるので、大型物件では、可能な限りペットを飼われている方とそうでない方の動線を分けるようにしています。

ペットが苦手な方に配慮して、エレベーターにペットボタンをつけ加えた物件もありますよね。ペットボタンは、エレベーターにペットが乗っていることを他のエレベーター利用者に知らせることができる機能です。

馬場

そうですね。そのほか、ペットの足洗い場を設けている物件もあります。そんなふうに、さまざまな価値観や暮らし方に配慮したマンションづくりを心がけています。

※ペットの飼育については管理規約に従っていただきます。

PARK AXISはどんなプランでつくられている? 大切にしているのは「調和」

馬場

私たちがPARK AXISの開発プランを立てるときには、2つの調和を大切にしています。それは「街との調和」、そして「暮らしとの調和」です。

「街との調和」は、街並みや雰囲気との調和。いま現在の街並みに合わせた商品企画としていくのか、それとも将来的な街並みの変化を見越した商品企画としていくのかを考えていくことが大切です。

「暮らしとの調和」は、もともとその街に住んでいる方々の暮らしと、PARK AXISへのご入居を機にその街へ住まれる方の暮らしの調和です。単純にお客さまのライフスタイルにフィットする立地や設備を提案するだけでなく、周辺に長らく住む方の暮らしも壊さないように、配慮しなければいけません。

この世にはひとつとして同じ街はなく、ケースバイケースで最適な商品企画を行なう必要があります。

豊田

一方で、立地を決めるうえでは、明確な指標があります。たとえば、PARK AXISでは利便性を重視していることから、基本的に駅から歩いて5〜10分以内の立地に絞って選んでいるんです。

使用できる鉄道の路線数も重視していて、複数路線が走り、都市の中心部へのアクセスがいい駅が最寄りにあることを優先条件としています。良好なアクセスはPARK AXISが掲げる「上質な都市時間」というコンセプトにも直結しているので、大切にしています。

PARK AXISが提供する「住み心地の良さ」とは?

馬場

マンションの「住み心地の良さ」には、いろんな捉え方がありますが、私たちは、立地はもちろん、間取りや天井高さまでこだわったデザイン、エントランスに入った時の空気感や安心の防音対策なども含めた「トータルの性能の高さ」で決まると思っています。PARK AXISでの暮らしにはそういった心地良さがあると、胸を張って言いたいですね。

田中

セキュリティ面の充実も大切なポイントです。なにかトラブルがあったときも、警備会社が24時間体制で対応してくれます。そういった安全性の高さも、住み心地の良さにつながっています。また、水道やガスなど、設備の破損や故障などがあれば、管理を担当する三井不動産レジデンシャルリースが手厚いアフターケアをすばやく行ないます。そんな標準サービスが充実しているところも、PARK AXISの魅力のひとつです。

豊田

立地の選定というスケールの大きなところから、サービス面、そして動線やコンセントの位置など、パッと見ではわからない細部まで、PARK AXISでは首尾一貫してクオリティの向上に力を注いでいます。ぜひ実際に住んでみて、上質な住み心地の良さを感じていただけると嬉しいです。

※ 本稿の座談会は2021年10月、日本橋室町三井タワーにて実施しました。